2005年03月15日

第23話 香箱座りとハゲ

猫は何かの上に座りたがる。この場合の座るというのは『香箱座り』のことだ。

きちっと前足を折りたたんで、正面から見ると腕組みをしてあぐらをかいているような香箱座りが僕は好きだ。

この時、猫は何かの上で座りたがる。
座布団のようなものならまだしも、床に無造作に落ちている雑誌の上では、それほど暖かくもないだろうし、すわり心地もいいとも思えない。
この前ポーは、床に落ちていたB4のコピー用紙の上にきっちりと座っていた。

「それでは、少しも暖かくないだろう」と思うが、きっと彼らは少しでも高いところに居たいのかもしれない。
山猫やヒョウだった時の習性で、木の上のような高いところの方が安心できるのだろう。雑誌や紙の上では少しも高くはないけれど、習性としてそうしたい気持ちが残っていてもおかしくない。



ポーがおなかのあたりにハゲを作っていたことがあった。500円玉をもう少し大きくしたぐらいの面積で毛が抜けて、白い地肌が見えていた。

冬で寒いだろうとポーの寝床のベッドの中に電気あんか(人間用)を入れていたのがいけなかったらしい。最低の弱にしていたのだが、そのせいで低温やけどをしてしまったようだった。

ポーは暖かいこのあんかの上が好きで、ずっとその上で香箱すわりをしていたのだ。それでおなかの毛が抜けてしまったのだろう。
ハゲたあたりを確認しても少しも痛がりはしなかったけれど、それ以来、ポーのベッドの中に電気あんかを入れるのをやめにした。

ポーを両脇を持って抱き上げると、おなかの一番出っぱているあたりだけが丸くハゲて白い地肌が見えた。抱き上げないとわからないくらいのものだったけれど、ポーは心なしか情けないような、悲しそうな顔をしていた。
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2005年03月11日

黒猫ポーなつかしの写真集(その4)

レコードプレーヤーの上で…

はにかんだ顔のポー。

レコードプレーヤー?…そういえばそんなものがありましたねぇー、古い…
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エリザベスカラーをつけたポー
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ポーはカラーの幅を理解できないらしくて、よくぶつかっていた。
普段なら、テーブルの上に乗ってきても、コップを倒す事など絶対にないのに、このカラーをつけると、怪獣のように周りのものをなぎ倒していってしまう。
第9話 黒猫ポーの事件簿4「恐怖のたれ耳事件」より)



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トイレの中で…
トイレでおしっこが出来る猫をまねて訓練していた頃。

その結果、大小ともにトイレでするようになった。
しかも、その後自分で水を流す事も…
やがて手を洗ったり、トイレの掃除もポーがするようになった…。


(スイマセン、全部うそです。本当は、トイレに乗っかって遊んでいるだけなんです。)


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お風呂の中で
ポーの横に見えるのがお風呂でポーが水を飲む専用カップ。
古いアパートだったから、おふろの中に釜があった。この上が暖かいので、ポーのお気に入りの場所だった。

トイレとお風呂の時だけは、必ずどこからかやってきて、僕が出てくるのを待っていた。
ポーは、僕が排水口からどこかに行ってしまうと本気で思っていたのかもしれない。
戸を開けてやると、中に入ってくるようになった。
第10話 黒猫ポーの事件簿5「トイレの番人」より)



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2005年03月06日

黒猫ポーなつかしの写真集(その3)

ついに去勢手術を受ける事になった…頃


去勢手術後を終えて、こころなしか内またになった黒猫ポー。

第3話 猫の思い出 その3



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通常、猫のキン○マ袋は、3cmくらいの毛に覆われたボンボンみたいなものになっている。

かわいい毛むくじゃらな、それは、そのままキーホルダーにして女子高生が持っていてもおかしくないくらいだ。
手術後のポーは、悲しい事にその毛がきれいに剃られていた…。(本文より)

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なんてことをするんだッ!

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タバコと大きさを比べてみた…


   
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2005年03月02日

黒猫ポーなつかしの写真集(その2)

昔住んでいたアパート

ポーの運動場になっていた。

もらってきてから半年、ずっとメス猫だとばかり思っていた…
ポーも恥ずかしいだろうから、あんまりそのあたりは、見ないようにしていたのに…
(第2話 猫の思い出 その2より)

実はオス猫…


ベッドの上でくつろぐポー…

ワガモノ顔の傲慢な姿

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モノクロばかりだけど、ポーはまだ死んでしまったわけではありません。

さらに、念のため…


    

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2005年02月28日

黒猫ポーなつかしの写真集(その1)

生まれて、まだ3ヶ月くらいの頃
(第一話 黒猫ポーがやってきた)

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もう15年前の写真だ。貰って来てから、2.3日でトイレは覚えてしまった。

恥かしそうに、オシッコしているところ…




ポーをもらう前に見せられた写真

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まだ産まれてまもなくの頃

一緒に写っているのは、ポーの母親と兄弟だ。

この時別れたまま、二度と会うことがなかった…。




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この頃、毎晩運動会をくりひろげていた・・・

網戸を破壊しまくっていた頃。



   
   
モノクロばかりだけど、ポーはまだ死んでしまったわけではありません。

念のため…


  
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2005年02月27日

第22話 猫のいる風景(その1)

猫のいる風景


公園で猫が暇そうに寝転んでいた。暖かい芝生の上で気持ちよさそうにくつろいでいる猫を見ているとこちらまでのんびりとした気分になった。。
普段何気なく見ている風景でも、そこの猫がいるだけで何だか気持ちが「ほんわか」としてしまう。


天才アラーキーの写真集に『東京猫町』という僕の大好きな本がある。東京の街角をモノクロ写真で切り取った写真集なのだが、その一枚一枚の中で必ずどこかに猫が写っている。
建物の2階の窓から猫が覗いていたり、 車の影で寝ている子猫がいたり…
一匹も写っていない写真があったので どこに猫がいるか探していたら、 電信柱に迷い猫の写真が貼ってあった。
あまりきれいじゃない無味乾燥の街並みも そのすみに猫が小さく写っているだけで、全然違ったものに見えてくるから不思議だ。
風景の一部として写っている通行人の後姿や小汚い親父やうるさそうなオバサンまで、猫が写真の片隅にいることで何だか親しみを感じる暖かい存在になっていた。

うーん、やはりアラーキーは天才だなと
思わせる写真集だ。

丸まって寝ている猫、香箱すわりをしている猫、塀の上で道行く人を退屈そうに眺めている猫、そんな猫のいる風景を見るのが僕は好きだ。


先日、野良猫にエサをやっているギリシャのレストランの話を読んだ。
ギリシャのレストランの前には、お店が閉められた後に小さな箱がおいてあるところがたくさんあるそうだ。中身はレストランで残った魚で、夜の間に猫が食べにこられるようにおいてあるらしい。

この話をきいて、僕はもうだいぶ前のことだけど、日本で猫避けのペットボトルが流行ったことを思い出した。水を入れた透明のペットボトルを庭先に置いておくと猫が嫌がってやってこないというものだった。あの頃住宅街のそこらじゅうでこのペットボトルを見かけたものだ。その効果はほとんどなかったので今ではあまり見かけないけれど、あの頃はずいぶん猫が嫌われているのだなぁ、と知り驚いたことを覚えている。

ギリシャの人たちの猫に対する優しさに比べると、このペットボトルは猫嫌いの人が多いというだけでなく日本という国が持っている『セコさ』『みみっちさ』の象徴だったような気がする。

ギリシャのレストランの人たちに比べ、野良猫に対するものだけでなく、人間の生き方として『余裕』や気持ちの中の『豊かさ』が感じられないのだ。


猫だけでなく、どちらの町が本当に住みやすい町なのだろう、と考えてしまった。


東京猫町

東京猫町





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2005年01月18日

第21話 15年という歳月

第21話 15年という歳月


ポーが僕と暮らし始めてからもうすぐ15年になろうとしている。
小さく怯えていた子猫がもう15歳になった。


僕は15年という歳月について考えている。

赤ん坊だった子は今年高校生になっている年月だ。
赤ん坊が高校生になるまでの長い期間、僕はポーと一緒に暮らしている。


15年…その間、僕は結婚して住む所もかわった。仕事もかわったし、子どもも産まれて家族が増えた。
ポーにとっても僕と暮らし始めたアパートの頃とは比べようもないくらいの変化だ。

僕しか触ることが出来ないくらい人見知りの激しかったポーも、子どもたちにいじられても我慢できるようにまでなった。

だけど、僕はアパートに初めて来た時に、おびえて洗濯機の下に隠れていた、真っ黒な子猫のことをいつも思い出している。
15年前の成人式の日にうまれて3ヶ月ポーをもらってきた。当時は成人式は1月15日に決まっていたからはっきりとその日のことを覚えている。


僕と暮らし始めたその日、初めての部屋におびえて震えていた小さな真っ黒な子猫…

少しでもさびしくないようにと、母猫の匂いがしみこんだバスタオルも一緒にもらってきていた。
それをダンボールの中に敷いてあげたけれど、その晩は洗濯機の下に隠れてしまってそこから一歩も出てこなかった。

懐中電灯を片手に床に這いつくばって覗き込むと、洗濯機の下で小さくなってポーが震えていた…

それはつい昨日のことのように感じられる。

僕は、久々に自分で飼う事になった小さな命がいとおしくて可哀想でしょうがなかった。

そのポーとのつきあいも今年で16年目に入る。まだカミサンともそんなに長く一緒に暮らしてはいない。考えてみると、僕の母親ともそれ位の年月しか一緒に暮らしてはいない。

僕とポーは、他の家族の誰よりも長い時間を同じ家の中で過ごしてきた。

ポーの頭や咽喉をコリコリと掻いてあげながら、これから先、その時間がどのくらい続くのだろう、と思っている。

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2005年01月12日

第20話 猫を抱く

第20話 猫を抱く



飼われている猫の中では人に触られたり抱かれることを嫌う猫もいるようだ。知人のうちの猫は体を拘束されるのを嫌うのか、抱っこするとすぐに嫌がって逃げていってしまうという話を聞いた。

ポーは小さいころから僕が抱っこしたり、ダンベル代わりに持ち上げたりしていたので、今でも、人に触られることは嫌いではないようだ。


ポーのいる部屋に入ると、足元によってきて頭を押し付けてグリグリしてくる。かまってくれよーと言っているみたいでなので、しばらく抱っこしてやると満足するようだ。

年をとって人見知りもなくなってきたポーは、昨年生まれたガク(ケイタの弟)にもすぐに慣れた。ガクを抱いてポーの近くでみせてやると、挨拶のつもりか「ニャ」と小さく答える。

だんだん、愛想がいい猫になってきたようだ。

幼稚園児のケイタが
「ポーちゃん、重いよなぁー、持ち上げられるかなぁ」というので、そっと抱っこさせてみた。
すぐに逃げてしまうかなと思ったら、以外にもポーはケイタの腕の中で丸まっておとなしくしている。

「ガク(10s)の半分しか重さがないから、軽いだろ」
「うん、かるいよぉー」
「ポーちゃんは年寄りだから、やさしくしてやってくれよ」
「ポーちゃん、死んじゃうの?」
「まだ元気だから、とうぶん大丈夫だと思うぞ」
「ポーちゃんが、お墓の中に入っちゃうのは、嫌だ…」

少しでも『死』の話題に触れるとすぐに涙目になるケイタが、そう言って泣き出しそうになった。

「もうすぐ、15歳だけど、まだまだ、たくさん食べるし、元気だから、とうぶん死んだりしないよ」

ケイタにではなく、僕は自分にも言い聞かせるようにそう言った。

「とうぶん大丈夫だよな、ポー」

ポーにそう問いかけると、ポーはいつものように小さく、「にゃ…」と答えた。
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2005年01月07日

第19話 年老いた猫との会話

第19話 年老いた猫との会話



「ポーおじいちゃん、ほら、お湯でふやかしたキャットフードよ」

「いつも、すまニャイねぇー」

「それは言わない約束でしょ!」



20歳ぐらいの猫の話を以前どこかで読んだことがある。
年を取って食も細くなったのか毎日お猪口一杯のおかゆをピチャピチャと舐めるのが唯一の食事だという。それ以外はあまり動こうともせず、一日中寝てばかりいるらしい。

ポーはまだ元気に固形フードを喜んで食べているけど、いつか上記の会話のようにふやかしたエサを与えるようになるのだろうかと思う。


ポーは子猫の頃から固形のフードが基本の食事だ。たまに僕が食べ残した焼き魚を塩抜きしてあげていたけれど、基本は固形フードで、週に2回ぐらい缶詰をあげている。


好物の煮干をボリボリと食べているポーも、やがては歯が抜けて、20歳の猫のような食事になるのだろうか。

もっとも、たまにあげている猫缶もあっという間に平らげているポーにはまだまだ先の話のようだ。

それとも、ボケてしまって自分が食べたことも次の瞬間に忘れてしまっているのか…それはそれで幸せなような気もするが。

「ニャぁー−ニャぁああー(ましゃこさん、わしのー食事はーまだかな…)」

「ポーおじいちゃん、朝ごはんは今食べたばかりでしょ」

「にゃぁあ?」

こんな会話がかわされる日がくるのだろうか。


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2005年01月03日

第18話 猫の寝顔

第18話 猫の寝顔



『どんなに辛いことや悲しいことがあったとしても、猫は幸せそうな顔でねむっている。』

ある高名な哲学者の言葉だ。


猫はニャアーと笑った顔のままで寝ている。そんな猫の寝顔を見るのが好きだ。
ポーが丸まって笑いながら寝ていると、歳が歳だけに(今年で15歳)ちょっと心配になって鼻息をうかがう。お腹がかすかに上下しているのを思わず確認してしまうのだ。

生きていること確認してから、安心してその寝顔を眺めている。
猫の寝顔は幸せそうだ。15年も生きているのだから悲しいことも数多くあっただろうに、ポーは幸せそうに眠っている。
僕はそんなポーを見ていると、縁側で日向ぼっこしているお婆さんがうつらうつらとしている姿を思い浮かべてしまう。

ふと、幽冥境を異にするという言葉が浮かぶ。

インターネットを検索すると猫を題材に扱ったホームページが多い。多くの人が猫に寝顔を見ることを好んでいるのだと僕は思う。こんなに猫が好きな人が多いのかと改めて驚く。

(もうかなり前だがペットボトルに水を入れて庭先に置くのが流行った。猫が近寄らないと言うらしいがそのときはあちこちにペットボトルが置かれているので、猫がこんなに嫌われているのかと思ったものだ。やがてそれは廃れてきたけれど…。)

猫は何も芸らしいことはしなくても、その寝顔で僕たちに安らぎを与えてくれているのだと思う。


『どんなに辛いことや悲しいことがあったとしても、猫は幸せそうな顔でねむっている。』

ある高名な哲学者の言葉だ。高名な哲学者というのは僕(ころすけポー)のことだけど…。

posted by ころすけポー at 10:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 猫の思い出 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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