2004年12月21日

第14話 少年と猫 ポーよりも10歳年下の渓太

第14話 少年と猫
ポーよりも10歳年下の渓太



たいがいの猫は子どもが嫌いだ。自分勝手で騒がしいし、かまうだけかまって飽きるとどこかに行ってしまう所など、猫と子どもはどこか似ているのかもしれない。
渓太の様子を見ていても猫との接し方がまったく分かっていない。急に追いかけてみたり、いきなり手を出して耳やしっぽをつかんだり、猫が嫌がることばかりやっているようだ。

うちのポーも最初は渓太を嫌っていた。
「ポーちゃーん!」と渓太がやってくると、ポーはひょいっと本棚の上の方にいって隠れてしまう。
本棚の下から4段目はポーの居場所になっていて、そこだけ空けてある。そこに登ってしまうと渓太も手が出せなかった。
子どもは猫に触りたいのだが、なかなか触らせてくれない。
でも、だんだん渓太も背が伸びてきて、またぶら下がったバナナをとるチンパンジーのように踏み台を使うことを覚えたので、ポーの安らぎの場所に手が届くようになってしまった。
そこにエサ皿に残っている固形のキャットフードを一粒づつ並べて、
「ポーちゃん、食べなっ!」と言っている。

犬と違って猫はエサを与えられても気が向かないと食べようとはしない。そこのところがまだ渓太には分からないらしく、
「ポーちゃん、食べないねぇー」としきりに残念がっていた。
「煮干なら食べるかもしれないよ。下に行って冷蔵庫から煮干を持ってきなッ」
犬にするように自分の手からオヤツを食べさせてみたいようなので、そう知恵をつけた。煮干ならポーはいつも喜んで食べる。

しばらくして、ポーの部屋をのぞくと、本棚の4段目に煮干が山盛りになっていた。冷蔵庫に入っていた袋を全部ぶちまけて、渓太が積み上げたらしい。
煮干の山盛りの向こうに困惑したポーが見えた。
いくらなんでもこんなには食べないと思うぞ。

猫の接し方も、そーっとなぜてあげるように渓太に教えた。
優しくなぜてやると、子猫の頃、母猫が舐めて毛づくろいしてもらったような気持ちが蘇って、猫はうれしいんだ。耳の後ろや喉をゆっくりと掻いてあげるのもいい。
そう教えてあげると、渓太もだんだんとポーに触れるようになった。

最近ではポーも年を取ったせいか、性格が丸くなって渓太が触るのを少しずつ許しているようだ。
posted by ころすけポー at 21:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 猫と子ども | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。