2005年04月22日

第25話 ホルターガイスト現象



ポーを飼いはじめた頃、僕は一人暮らしをしていた。一人暮らしだから自分以外には部屋で物音を立てるものはいない。静寂に慣れていた僕は、夜中にポーの動き回る物音に何回もびっくりさせられた。

子猫の頃は寝ていることのほうが多かったので、普段は部屋の中でもいるのかいないのか分からないほど静かだった。
そんなシーンと静まりかえった真夜中に、誰もいないはずの隣の寝室で突然、バタンと物が落ちる音がする。
そのたびに「ドキッ!」とさせられた。

心霊現象か?

ホルターガイスト現象?

「ドキッ!」とした後にやっとそういえば猫を飼い始めたのだと気がつくのだ。

僕以外の誰もいない生活に慣れきっていたから、ポーのたてる物音に過敏に反応していた。

実際、昼間は寝てばかりいるポーも真夜中になるとやたら元気になって部屋中を駆け回っていた。僕はそれを『一人運動会』とよんでいたけれど、毎晩夜中の2時ぐらいになるといつも部屋中をアスレチックのように駆け回って遊び始めた。

それは今でも続いていて、家族がみんな寝静まった頃に、起き出したポーがひとりでガサゴソやっている音がする。

でも、そのことにはみんな慣れてしまって誰も気にしないようになった。

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2005年04月18日

ねずみ女房

著者: ルーマー・ゴッデン, 石井 桃子, W.P.デュボア
タイトル: ねずみ女房



平凡に暮らしていたネズミが、ある日、捕えられているハトが野にあこがれる様に強く心打たれ、渾身の力で、かごの戸を開けてやる……。



小さなねずみの女房は他のねずみと違っていた。子どもを育てたり食べのもを探したりする日常の中で、今もっていない「なにか」を探している。
そして捕らえられてカゴに入れられた鳩と出会うことで、自分の知らない世界の存在に気がつくのだ。
なぜだか分からないけれど、何か大切なものがそこにあるような気がしてしまう、そんなめすねずみの気持ちは、おすねずみには理解してもらえない。


これ以上何がほしいというんだな?」と、おすねずみは聞きました。
「おれはチーズのことを考える。おまえも、どうしてチーズのことを考えておれんのかね?」

毎日鳩と会いに行くめすねずみにおすねずみが怒る。

「おれは、気にくわん。ねずみの女房がおるべき場所は、巣の中だ。さもなくば、パンくずをさがしにいくか、おれとあそぶかするべきだ。」
めすねずみは答えませんでした。めすねずみは遠くを見るような目つきをしていました。



…うーん、とても子どもの本とは思えないような内容だ。たくさんの人に読んでもらいたくて、昔、僕はこの本を買っては知り合いの女の子に配っていた。

作者のルーマ・ゴッテンさんは「人形の家」(岩波ジュニア文庫)などでも、童話をモチーフに純文学のような人生の奥深いテーマの話を書いている。


(今回は猫の本ではなかったけれど、動物の本ということで…)

  
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2005年04月01日

猫踏んじゃった

猫踏んじゃった

著者: 吉行淳之介
タイトル: 猫踏んじゃった
角川文庫(たぶん絶版)



吉行淳之介が何代か黒猫だけをかっていたことがある、というのをどこかで読んだことがある。黒猫だけというところが妙に気にかかった。

新撰組の沖田総司は死ぬ数日前から、奇妙な黒猫に取り付かれていたという。
また、黒猫が目の前の道を横切ると不吉な事が起こるとも…
でもそんなことを言っていたら、黒猫を飼っている家は毎日不吉なことが起きることになってしまう。


「呼ばない時にはやってきて、読んだ時には知らん顔、それは猫と女だ」

というのも彼の言葉。

どうも猫には女の人のイメージがあるようだ。

知人でシャムネコはどうも雌しかいないような気がする…といった奴がいるけど、そんな訳はない、と思うもののその感じはよく分る。

posted by ころすけポー at 01:19| Comment(0) | TrackBack(0) | ネコの本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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